(中古/USED CD):04年のUKサンクチュアリ/キャッスル盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (プラケ爪跡微小) / DISC=A
アトミック・ルースターは、元クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウンのヴィンセント・クレインとカール・パーマー、元ジ・エンドのニック・グラハムが69年にロンドンで新たに結成したグループで、クレインの流暢なハモンド・オルガンを核としたオルガン・ハード系の好バンド。メンバー変遷が多く、上記以外にもELP、スキン・アレイ、ハード・スタッフ、アンドロメダ、ジ・アタック、コロシアム、ホース、イビス、ノヴァ、リーフ・ハウンド、カクタス、ランディ・パイ、ブランドX等々、数多の関連バンドがある。本作は、73年にUKドーンからリリースされたアトミック・ルースターのフィフス・アルバムで、多分このUKスリーヴでのCDリシューは初。04年新規リマスター盤、本作のUSA盤で差し替えられていた2曲(9,10曲目)と、80年の再結成時のライヴと未発表曲(11,12曲目)の、計4曲をボーナス収録。メンバーは、前作からのクレイン、クリス・ファーロウ、リック・パーネルの3人に、新たにジョニー・マンダラを加えた4人編成だが、マンダラはジョン・グッドソール(ex.ブランドX,etc)の変名で、そのグッドソールのせっかちな弾きまくりギターも含め、前作に比べよりブルージ・テイストが強いというか、もしかしたら全作品の中で最もストレートにブルージー・ハードな印象。クレインがけっこうピアノを弾いていて、あの上等なオルガンの出番が思ったより多くないのはちょっと残念だったりもするが、ファーロウを差し置いてパーネルがリード・ボーカルを取る曲があったり、グッドソールの弾きまくりもハマっていたりと、けっこう新鮮味があって面白い。全体に、バンドとしての個性は少々地味になってしまってる感もあるが、楽曲・演奏ともに悪くはなく、特に7,8曲目辺りはかなりカッコよかったりもする好盤と思う。本作リリース後バンドは活動停止状態となり、80年にクレインとジョン・カンで再編して、メンバー変遷の中でアルバムを2枚リリースし再び解散状態へ。その後89年のバレンタインデイにクレインが自殺してしまい、最早あのカッコいいオルガンを聴く事は叶わなくなってしまった。合掌!。
輸入盤
(Psyche Hard/Blues,R&B / Jewel-case CD(2004 Re-master) / Castle/UK)