(中古/USED CD):05年のイタリア・アカルマ盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
『芸術家と職人達』というグループ名のアルティ・エ・メスティエリは、72年頃にジジ・ヴェネゴーニとベッペ・クロヴェッラを中心にミラノで結成され、73年に元トリップのフリオ・キリコが加入してからより活発な活動を始めた。断続的ながら現在も活動を続けるイタリアン・プログレ系ビッグ・ネームの1つ。本作は、74年にイタリアのクランプスからリリースされたファースト・アルバムで、70年代当時の日本盤LPのライナーを中スリーヴに掲載したハーフオフィシャル的様相だが、盤起こしではない模様。TESオビ・解説/人脈図付。メンバーは、ジジ・ヴェネゴーニ、ベッペ・クロヴェッラ、フリオ・キリコ、マルコ・ガレッシ、ジョバンニ・ヴィグリエール、アルトゥーロ・ヴィターレの6人編成、アレアのパオロ・トファーニとヴェネゴーニの共同プロデュース。イタリアン・ジャズ・ロック最高峰の1つとして改めて紹介するまでもない程だが、特にどうということはなかったトリップ在籍時からは豹変した、ちょっと叩き過ぎかも知れないキリコの炸裂ドラムを軸に、ヴィグリエールの端正なヴァイオリン、ヴェネゴーニのハードなギター、ガレッシのドライヴするベースが一体となって疾走する様は圧巻。ハイテンションで綿密かつ繊細な演奏と、地中海エスノ・フレーバーの強いフレーズやテーマとの見事なマッチングは爽快で、ともかくも1~3曲目辺りまでのカッコよさはかなりのもの。隙間を埋めまくるドラムと太いベースのバランスが奇跡的に成立していて、ヴァイオリンのキレもよくギターやエレピも申し分のない、テクニカル・ジャズ・ロック系のエレガントな好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Mediterranean / Jewel-case CD(2005) / Akarma/Italy)