中古/USED CD):94年のイタリア・ヴィニール・マジック盤/輸入盤・廃盤
(状態/ CONDITION):SLEEVE=A (黄バミ感少) / DISC=A
クラウディオ・ロッキはミラノ出身のカンタウトーレで、ストーミー・シックスのオリジナル・メンバーだったが、ファースト・アルバムのリリース後に早々と脱退後はソロで活動した。ポップ・スター以前のフランコ・バッティアートと共に、エレクトロニクスや実験音楽色を織り込み独自のスタイルを歩んだ、70年代ミラノ・シーンの牽引者の1人。本作は、70年にイタリアのアリストンからリリースされたファースト・ソロ・アルバムで、ブックレットに歌詞掲載。メンバーは、ギター、ピアノ、パーカス、エレクトロニクス、ボーカルのロッキを軸に、PFM以前のマウロ・パガーニ、ロベルタ・ロッシ、アニー・レルネル等々が曲によって参加。淡々と内省的なロッキのギター弾語りを基調に、バッティアート的なSEやエレクトロニクス、逆回転テープなどのノイズ・フラグメントを適時鏤めた、独特のアシッド・フォーク的プログレを展開。パガーニのくぐもったフルート&ヴァイオリンも含め、各パートがシンプルに無駄なくハマっていて、耳とセンスで勝負する正しくサイケなサウンド。ロッキのギター弾語り自体もカッコよく、アシッド・フォークとしても普通に上等で、フルクサスの系譜を継ぐイタリアン・エクスペリメンタルの要素と、地中海音楽的情感が奇妙で心地好い融合を見せる。巷一般での人気は今一つかも知れないが、時間の流れと空気の色が変わる文句なしの好盤と思う。
輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Electronics,Progressive / Jewel-case CD(1994) / Vinyl Magic/Italy)