(中古/USED CD):89年の日本テイチク・レコード盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (プラケ爪跡、オビにヨレ) / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
ジョーンズィー(ジョーンジー)は、カンタベリー出身のジョン・エヴァン&ジプシー・ジョーンズ兄弟が、アンノ・ドミニを経て71年に新たに結成したグループで、巷ではキング・クリムゾンの影響で語られることが多いようだが、キーボードがメロトロンを主軸とする隠れたメロトロン・ゴー・ゴー系のバンドでもあった。本作は、73年にUKドーンからリリースされたセカンド・アルバムで、邦題は「キーピング・アップ(紅薔薇刑)」。BPRC(ブリティッシュ・プログレ・クラシックス)シリーズ、歌詞付、バック・インレイは最初から入っていない。メンバーは、前作からのジョン・エヴァン・ジョーンズ、ジェイミー・カレスの2人に、新たに元アラン・ボウン・セットのアラン・ボウンと、出戻りジプシー・ジョーンズ、プラグ・トーマスが加入した5人編成、曲によって入るストリングス・アレンジはバンドとレイ・ラッセル(ex.ショパン,ランニング・マン,etc)が担当。前作に比べ、演奏・楽曲ともに明らかに熟れてきている印象で、全体にボウンのエレクトリック・トランペットを上手く使った、かなり質の高いジャジー・シンフォニック・プログレを展開。特に、枯れたメロトロンが死にゆく老兵の黄昏時を見事に表現する2曲目は、プログレ・バラードの必殺の名曲で、その2曲目のマーチング・ドラムのエンディングから、3曲目の哀愁のトランペット&ストリングスのイントロへと続く流れは絶品。ハード・ロック色とサイケ色は薄くなったが、その分メロディアスさとアレンジの妙が冴える好盤と思う。
国内盤
(Progressive/Psyche,Jazz Rock,Symphonic / Jewel-case CD(1989) / Teichiku Records/Japan)