UK/EUのマクデム・レコードから、デジパックでのリリース。ジャッキー・マクシーはロンドン出身のシンガーで、バート・ヤンシュとのデュオ活動を経てペンタングルを結成、その後ジョン・レンボーン・グループ(JRG)、ゲリー・コンウェイ(ex.フォザリンゲイ,etc)とのジャッキー・マクシーズ・ペンタングル等を経て、現在も活動を続けるビッグ・ネーム。ケヴィン・デンプシーはウエスト・ミッドランズ州コヴェントリー出身のギタリスト兼シンガー・ソング・ライター(SSW)で、ダンドゥ・シャフト、ブルー・アクエリアス、デイヴ・スウォーブリックやクリス・レズリーとのウィッパースナッパー等を経て、現在も活動を続けるアコースティック・ギターの名手。本作は、20年にリリースされた(只今のところ)デュオ名義ファースト・アルバムで、メンバーは、ボーカルのジャッキー、ギター&ボーカルのデンプシーのデュオ編成、プロデュースはボウ・トーマス。概ね、2人のオリジナル曲に適時トラッドも交えた構成で、軽やかなフィンガリングのギターをバックに、ジャッキー8割/デンプシー2割程度のリード・ボーカルが淡々と乗っかるシンプルな演奏。適度なブルージーさを内包するデンプシーのギターは、マーティン・カーシーが「美しい」と評した通り非常に流暢で上手く、かといって出過ぎずでそれなりにボーカルに寄り添ってはいるのだが、トレブリーな音色とジャッキーのくぐもった声とのマッチングが今一つというか、ある意味トラッド的ニュアンスが消えてしまっている印象。これが意図的なものなら、非トラッド的アプローチのフォーク・サウンドとして、それはそれで1つの形ということかも知れない。ジャッキーのシンギングは変わらず健在で、そこは素直に楽しめる。
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輸入盤
(Trad&Folk/Folk,British Trad,Blues / Digi-Pack CD(2020) / McDem Records/UK,EU)