UK/EUのGFMレコードから、デジパックでのリリース。バード・イン・ザ・ベリーは、イースト・サセックス州ブライトンを拠点とするフォーク・コレクティブ・ユニットで、プロデューサー兼マルチ奏者のトム・プライアーが世話役となって、シンガー・ソング・ライターのベン・ウェッブ(aka.ジンウー)、ヒッコリー・シグナルスのローラ・ワードとアダム・ロンチェッティが集結して16年に結成されている。本作は、19年にリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前述のプライアー、ウェッブ、ローラ、ロンチェッティの4人編成。フォーク・コレクティブとは、マーティン・カーシーやシャーリー・コリンズ等による60年代フォーク・リバイバル運動が提唱した、『忘れられ、見落とされた英国の歌、物語、詩を発見して、現在のフォークミュージックの規範に再導入する』という程のコンセプトで、本作はオクスフォードのボドリアン図書館のブロードサイド・バラッド・アーカイヴスからセレクトしたバラッドに曲を付けたものを中心に、ウェッブやローラのオリジナル曲を交えた構成。概ね、曲が主役のオーセンティックなトラッド感十分で、数多の民衆が共有してきた哀しい物語や集合無意識的怒りが滲み出る、美しくて重いサウンドを展開。くぐもったローラとクセのあるウェッブのツイン・ボーカルを軸に、ヴァイオリン、ギター、バンジョー、ベース、フルート、シュルティ・ボックス(インディック・ハーモニウム)、パーカス等々が適時絡むアンサンブルも、的確なシンプルさで非常に心地好い。ともかくも、流した瞬間から時間の流れと空気の色が変わる文句なしの好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Trad&Folk/British Trad,Acid Folk,SSW / Digi-Pack CD(2019) / GFM Records/UK,EU)