UKのBMG/サンクチュアリから、15年新規リマスター&デジパックでのリシュー。音質はクリアで奥行きもあってよい。バート・ヤンシュはグラスゴー出身、ジョン・レンボーンはロンドン出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)兼ギタリスト。64年頃から2人でデュオ活動を開始(65年からは各々ソロ活動も並行)、ジミー・ペイジやディック・ゴーハンなどなど、多くのギタリスト達からリスペクトを受けるアコースティック・ギターの超絶デュオとして次第に知られるようになるが、何より68年以降は2人ともペンタングルのメンバーとして知られていると思う。本作は、66年にUKトランスアトランティックからリリースされたデュオ名義唯一のアルバムで、メンバーは、ボーカル&ギターのヤンシュとギターのレンボーンのデュオ編成、プロデュースはビル・リーダー。概ね、ブルースとトラッドを基調としたギター中心のサウンドを展開していて、ヤンシュの「ソーホー」とアン・ブリッグスの「ザ・タイム・ハズ・カム」にヤンシュのボーカルが入る以外はインスト・チューンで、2人のギター・バトルを十二分に堪能出来る。この後ペンタングルでも取り上げるチャーリー・ミンガスの「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」なども含め、あくまでギター・デュオによる流暢なギター・アンサンブルが中心で、特に本作がペンタングルへの布石となったという印象は薄い。大別するなら、こざかしいレンボーンと引っ掛かりの多いヤンシュといった感じで、共にクセがあって文句なしにカッコいい好盤と思う。EUプレス盤
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(Trad&Folk/British Trad,Blues / Digi-Pack CD(2015 Re-master) / BMG/Sanctuary/UK,EU)