USAのフリー・ダート・レコードから、デジパックでのリリース。コートニー・ハートマンはコロラド州ラヴランド出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)兼ギター&バンジョー奏者で、ボストン拠点の女性ブルーグラス・バンドのデラ・メイでも活動中。テイラー・アシュトンはカナダ出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)兼バンジョー奏者気&ヴィジュアル・アーティストで、バンクーヴァー拠点のオルタナ・フォーク・バンドのフィッシュ&バードでも活動中。本作は、18年にリリースされた(只今のところ)デュオ名義唯一のアルバムで、メンバーは、コートニーとアシュトンのデュオ編成、プロデュースはジェイコブ・ブルムバーグ。概ね、わりとど真ん中の木漏れ日スワンプ・フォーク調サウンドを展開していて、アメリカの南部や中西部の片田舎的ルーラル感が、淡々と味わい深いルーツ・ミュージック系の枯れた情感に収束。クロウ・フィンガー・スタイルのバンジョー、弾き過ぎない爪弾き調のギターを軸に、適時オルガン等を薄く絡めたシンプルなアンサンブルに、前に出ない感じの口ずさみスタイルのボーカルとハーモニー・コーラスが、けっこう絶妙のマッテングで映える。5曲目のニック・ドレイクのカヴァーも含め、全体にシンプルさが非常に的を射ているというか、消えゆくような寸止めの郷愁感が担保された楽曲と、肩の力が抜けた日常のセッションのような柔らかい空気感の演奏は、ともかくも流していて心地好い。間の多いアンサンブルがある種の肯定的なニュアンスを生んでいて、ドレイクやアーロン・ライトマン辺りに通底する、明るくて哀しい感じやセピア調の浮遊感を堪能出来る、木漏れ日フォーク系の好盤と思う。素敵!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Folk&Folk Rock/Swamp,SSW,Acid Folk/ Digi-Pack CD(2018) / Free Dirt Records/USA)