UKのルーズ・ミュージックから、デジパックでのリリース。コートニー・マリー・アンドリュースはアリゾナ州フェニックス出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、05年頃に15歳でギター弾語りスタイルで活動を始め、08年にファースト・アルバム「アーバン・ミス」をリリースした。09~11年にジミー・イート・ワールドにシンガーとして客演後、アメリカのインディー・チャートにアルバムがランク・インするようになり、現在はシアトルを拠点に知る人ぞ知るカントリー系シンガーとしても活動している。本作は、16年にUSAママ・バード・レコーディングスからリリースされたセクス・アルバムで、本盤は17年にリリースされたUK/EU盤。メンバーは、コートニー、ディロン・ワーネク、チャールズ・ウィックランダー、アレックス・サーベル、ウィリアム・マップの5人編成を基本に、曲によってスティーヴ・ノーマン、アンドリュー・バトラー、レベッカ・チャン、アビー・ガンダーセン、ジョニー・ガンダーセン等が適時参加。くぐもり感と透明感が同居する声質、高音の抜け具合や緩急豊かな表情がリンダ・ロンシュタットに近似するコートニーのボーカルと、カラっとしたスワンピーな木漏れ日感と郷愁感が、ともかくも非常によいマッチングを見せる。シンプルで派手さはないが、的を射たエイト・ビート基調のバックの演奏もバンド感十分で、特にアコースティック・ギターのストロークとピアノ、ドラムのリズムのよさは秀逸。ペダル・スチール・ギターとエレキの枯れた味わいもいい塩梅で、コートニーのボーカルを的確にサポートしていて、流していて心地好い好盤と思う。EUプレス盤
輸入盤
(Folk&Folk Rock/Swamp,SSW,Folk Rock / Digi-Pack CD(2017) / Loose Music/UK,EU)