ドイツのフリー・レコードからのリシュー。メインホースは69年にロンドンで結成されたインテグラル・エイムを母体として、その後メインホース・エアライン、メインホースと改名したグループで、何よりパトリック・モラーツ(ex.レフュジー,イエス,ムーディ・ブルース,etc)が在籍していたことで知られていると思う。モラーツとジーン・リストーリが69年に出したメン募広告に、元ワールド・オブ・オズのボーカリストだったデヴィッド・キュービネックが応募してインテグラル・エイムとして活動を開始、スイスに渡ってジュネーヴのスタジオでの長期リハーサル中にメインホース・エアライン(スポンサーの富豪の関連航空会社の名前)に改名。その後キュービネックが過労で脱退、ギタリストも代わってメインホースに再改名という流れ。本作は、71年にUKポリドールからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、モラーツ、リストーリ、ピーター・ロケット、ブライソン・グラハム(ex.スプーキー・トゥース,etc)の4人編成。モラーツのオルガンとロケットのギターを中心とした、炸裂系のハード・プログレを展開していて、ベタなプログレ的盛り上がりや泣き、畳み掛けるアレンジ、組曲形式の楽曲など、わりと典型的なヘヴィ・シンフォニックという印象。モラーツのクラシカル・テイストとロケットのブルージー・テイストが、弾きまくりバトルを繰り広げながらも違和感なくマッチングしていて、テンションの高いリズム隊と共に一体感のある盛り上がりを見せる。全体に演奏はハードで疾走感があって、この線としては素直にカッコいい好盤と思う。TESオビ・解説付
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Heavy Symphonic,Hard / Jewel-case CD(1999) / Free Records/German)