UKのエンジェル・エアーから、16年リマスターでのリリース。グリーンスレイドは、元コロシアムのデイヴ・グリーンスレイドとトニー・リーヴス、元サムライ、ウェヴのデイヴ・ローソン、元キング・クリムゾン、フィールズのアンドリュー・マックローチという豪華なメンバーにより、72年にロンドンで結成されたグループで、ある意味スーパー・バンドといってよいと思う。本作は、タイトル通り74年1月18日にスイスのプリイで行われたライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、最近になってリーヴスが発見したという初出未発表音源。メンバーは、前述のデイヴ、リーヴス、ローソン、マックローチの4人編成で、プロデュースはデイヴ。この日がデイヴの31歳の誕生日ということで「バースデイ・アルバム」というタイトルのようだが、リリース直後のセカンド「ベッドサイド・マナーズ・アー・エクストラ」からの曲を中心に、ファーストの曲も織り交ぜたセレクト。概ねスタジオ盤に準じたアレンジで、カッチリとした上手い演奏を展開していて、安定したパフォーマンスには意外性や驚きは薄いが、ともかくもオルガン、エレピ、メロトロンの丸い音色の耳触りのよさは抜群。熱の入った演奏のノリのよさや濃密さは素直にカッコよく、ダイナミズムの上等さやアレンジの緻密さも申し分ない。このバンドのエレガントな流暢さは、ある意味聴き流してしまう程の滑らかさだが、各パートのソロではインプロで重厚な盛り上がりも見せていて、適度な引っ掛かりがあって十分に楽しめる好ライヴ盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Jazz Rock / Jewel-case CD(2016 Re-master) / Angel Air/UK)