UKのレッド・ホットからのリリース。デヴィッド・クロスは、デヴォン州プリマス出身のヴァイオリニストで、何よりキング・クリムゾンでの活動で知られていると思う。本作は、97年にリリースされたフォース・ソロ・アルバムで、メンバーは、クロス、ピーター・クラリッジ、ポール・クラーク、ミック・ポール、ダン・マウラーの5人を基本に、曲によってクリムゾン時代の僚友ロバート・フリップ、ジョン・ウェットン、ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターのピーター・ハミルの他、ピート・マクファイル、デイヴ・ケンダル等が適時参加、クロス、マウラー、ポールの共同プロデュース。何と云っても、フリップがギターを弾く2,4,7曲目、ウェットンがボーカルを取る1,5曲目とハミルの2,7曲目に注目が集まるようだが、全体に濃密でテンションが高く、かなりまともにカッコいいヘヴィ・シンフォニック・プログレを展開。基本的には当世風ネオ・プログレ色が強く、全ての曲がもろにクリムゾンというわけではないが、2,6,7曲目などはほとんどクリムゾン的で、ともかくも重厚かつ疾走していて上手い。クリムゾン著名曲の1曲目も含め、引き締まった緊張感のある演奏、適度なプログレ的郷愁感とダークネスが同居するメロディが、ネオ・プログレ色と絶妙なマッチングを見せていて、驚くほどの出色の出来映えのヴァイオリン入プログレという印象。クリムゾン愛好家は勿論、プログレ愛好家なら文句なしに楽しめるだろう好サウンドで、クリムゾン・コンプレックス系の当世風ネオ・プログレの中では、間違いなく最高峰の1つと思う。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Heavy Symphonic / Jewel-case CD(1997) / Red Hot/UK)