UK/EUのフローティング・ワールド/ヴォイスプリントからのリリース。キャメルは、アンドリュー(アンディ)・ラティマー、ダグ・ファーガソン、アンディ・ワードの3人によって、サリー州ギルフォードで69年に結成されたブリューが、フィリップ・グッドハンド・テイトのバック・バンドとして活動中の71年に、すでにソリストとして知名度のあったピーター・バーデンスのメン募広告に応募(異説もあり)して結成されたグループで、日本でも人気の高いビッグ・ネーム。本作は、タイトル通り80年1月27日に東京の厚生年金会館で行われた来日公演を収録した発掘ライヴ盤で、兼ねてから「ネオン・マジック」等のタイトルで著名ブートレグとしても知られていた音源。メンバーは、ラティマー、ワード、コリン・バース(ex.スティーヴ・ヒレッジ・バンド,etc)、ヤン・シェルハース(ex.キャラヴァン,ナショナル・ヘッド・バンド,etc)、キット・ワトキンス(ex.ハッピー・ザ・マン,etc)の5人編成。79年セヴンス「リモート・ロマンス」と同じメンバーで、そのセヴンスから3曲、セクス「ブレスレス」から1曲、サード「スノーグース」のメドレー、ニール・ラーセン「ジャングル・フィーヴァー」のカヴァー「ノーバディ・ノウズ」の6曲がセレクトされている。セヴンスからの3曲はキャッチーだがプログレ範疇の一捻り感が担保されていて、「エコーズ」と「スノーグース」のメドレー、ラーセンのカヴァーはプログレ然とした濃密なアンサンブルが素直に圧巻。このメンバーでの演奏も熟れてきたのかバンド感十分、音質・バランスともに良好で、当時観に行った人もこれから追体験の人も、概ね楽しめるだろう好ライヴ盤と思う。カッコよし!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Jazz Rock,Blues,Canterbury / Jewel-case CD(2019) / Floating World/UK,EU)