UKのワイルド・エンド・レコードから、ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。コリン・バースはロンドン出身のベーシスト兼シンガ・ソング・ライター(SSW)で、何よりスティーヴ・ヒレッジ・バンドやキャメルでの活動で知られていると思う。本作は、15年にリリースされたソロ名義フォース・アルバムで、前作「イン・ザ・ミーンタイム」からヨセフ・スカーチェク(ex.SBB)とのデュオ名義アルバムを挟んで、およそ12年振りのソロ・スタジオ作品。メンバーは、バース、アンディ・ラティマー、デイヴ・スチュワートの現&元キャメルの僚友と、キム・バートン(ex.マディ・プライア,ロバート・ワイアット,etc)を中心に、曲によってアラン・プロッサー(ex.オイスター・バンド)、ジェン・ウィリアムス、ベン・マンデルソン、サイアン・ジェームス、リサ・ジェン・ブラウン等々、トラッド&フォーク系ミュージシャンが多く参加。全体に、しっとりしたアコースティックな響きが印象的で、ブルースを基調としたキャメル調の優しいメロディの曲が大半を占めていて、どっぷりとベタ泣きまでいかないよい塩梅の哀愁&郷愁感も含め、その意味ではもう1つのキャメル的サウンド。1曲目は15年4月に癌で急逝したギ・ルブランに捧げられているが、この全体に漂う緩やかなで丸い雰囲気の哀愁は、本作がバースとラティマーのルブランへの追悼作にも聴こえ、3曲目の盛り上がりやラストの12曲目のギター・ソロなどけっこう泣けてくる。6,8曲目のようなサイケなトラッド的小曲や、7曲目のようなハード調のブルース・ナンバーも面白く、派手ではないが淡々とした哀愁が胸に染み入る、嫌味なくメロディアスで落ち着いた好盤と思う。心地好し!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Symphonic,Blues / Paper-Sleeve CD(2015) / Wild End/UK)