小川銀次本人のレーベルである国内のパワー・レコードからのリリース。小川銀次は茨城県龍ケ崎市在住のギタリストで、何よりRCサクセションでの活動で知られていると思う。78年にクロスウインドでデビュー後、川上シゲ& Zone、カルメン・マキ Band、前述のRCサクセションの他、湯川トーベンや仲井戸麗市(チャボ)とのALPHABETS、イージーズ、フラジャイル、ビート・タケシ・バンド等々を経て、00年以降は基本ソロ活動に転じた。15年8月2日に大腸癌で他界。本作は、02年に小川がパーソナリティをやっていた音楽ラジオ番組のために作曲された、「パーソナル・ティー」のシングル・カット盤(「プライベート・ダイアリー03/06」収録)。「パーソナル・ティー」とそのマイナス1オケ・トラック(2曲目)の他、93年~95年の「プライベート・ダイアリー」以前のレコーディング・マテリアル3曲も収録。従来と同じ全編小川による1人多重録音で、キャッチーで洗練感のある「パーソナル・ティ」はもっと知られてもよい中々の佳曲、超絶高速ナンバーの3曲目、6/8拍子のストロークに哀愁のメロディが絡む涼し気なアコースティック・ナンバーの4曲目、「プライベート・ダイアリー」シリーズに入っていてもおかしくない、ちょっとセンチなプログレ・ナンバーの5曲目と、「アナザー・プライベート・ダイアリー」といった印象の5曲入りシングル。小川本人手書きの楽譜付。合掌!。
パワー・レコード盤
(Progressive/Fusion,Hard,Symphonic / Jewel-case CDS(2003) / Power Record/Japan)