国内のマーキー/ベル・アンティークから、SHM-CD&23年新規リマスター、限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様。ケンソー(県相/喧騒)は、74年に神奈川県立相模原高等学校の高校生だった清水義央が中心となって結成されたグループで、80年に自主制作盤としてファーストをリリース後、幾度かのメンバー変遷を経ながら現在も活動続ける日本のプログレのビッグ・ネームの1つ。本作は、95年に日本マーキーからリリースされた発掘ライヴ盤で、79~89年におけるライヴ&リハーサル、デモ音源を清水本人のセレクトでコンパイルしたもの。ライナーは清水自ら書いた95年版を再掲載。内容&メンバーは、1~3曲目が89年12月10日(会場クレジットなし)で、清水、佐橋俊彦、小口健一、三枝俊治、村石雅行の5人編成、4~9曲目が82年4月25日シルバー・エレファントで、清水、牧内淳、森下一幸、矢島史郎、松元公良、山本治彦の6人編成、10曲目が79年10月清水在学の歯科大軽音部室で、清水、牧内、矢島、田中政行の4人編成、11曲目も81年12月歯科大軽音部室で、82年シルバー・エレファントと同じ6人編成、プロデュースは清水。今回の目玉は、フル収録に近い82年のデビュー・ライヴということらしく、清水がライナーで『若さ故か、こんな演奏は二度と出来ないだろうなあ』と振り返っている通り、80年ファーストと82年セカンドの曲を中心に、熱の入った弾ける演奏を展開。シンセとフルートで遊んでる10曲目、初期リハーサルの11曲目、バカテク・フュージョン・プログレ調の89年も含め、PFM辺りのプログレ感を基調としつつ、カンタベリー方面ではなく例えばシャドウファックス方面のガチャガチャ感に収束する印象で、その辺りがこのバンドの面白いところなのかも知れない。
マーキー盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Crossover,Fusion,Symphonic / Paper-Sleeve SHM-CD(2023 Re-master) / Belle Antique/Japan)