国内のリョウキ・ワールド・レコードから、ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。金属恵比須は、96年に高木大地が高校で結成したハイ・スクール・バンドを母体とするグループで、03年にファースト、04年にセカンドをリリース後、06、07年にはメキシコで開催されたバハ・プログ・フェスティヴァルにも参加、高木は内核の波でも並行して活動、20年には元聖飢魔IIのダミアン浜田の新しいバンド、ダミアン・ハマダズ・クリーチャーズにバンドごと参加した。本作は、22年にリリースされたおそらくセクス・アルバムで、メンバーは、稲益宏美、高木大地、宮嶋健一(ex.ロマネスコ,エレクトリック・シープ)、栗谷秀貴、後藤マスヒロ(ex.人間椅子)の5人編成。小松左京の遺作「虚無回廊」をモチーフとした組曲形式の1~5曲目、アニメ&特撮系の著名作曲家の渡辺宙明に作曲指導を受けた6曲目、伊福部昭のカヴァーの7曲目、キング・クリムゾンへのオマージュ感満点の9曲目などなど、基本的には『「プログレというジャンルにとらわれた幅狭い音楽」を奏でるハード・プログレ歌謡コア・バンド。70's British Prog rock / Hard rockのエッセンスに、横溝正史などの世界観を加味し、和洋折衷の世界観を目指す』と、本人達が言っている通りの路線変わらず。あくまで人間椅子辺りを基調としながらも、青い三角定規や森田公一とトップギャラン方面の昭和歌謡センス、ジューダス・プリースト辺りからNWOBHMへと続く80年代メタル調テイストなども加味されている印象で、それぞれのベタなアイコンが妙なバランスで上手く混ざり合っている感じのサウンド。いわゆる80,90年代以降のジャパニーズ・プログレ愛好家ならかなり楽しめるのではと思う。
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リョウキ・ワールド盤
(Progressive/Heavy Symphonic / Paper-Sleeve CD(2022) / Ryouki-World/Japan)