ドイツのシレーナ・レコードから、デジパックでのリリース。トリトーナスはマンハイム出身のグループで、72年にキーボーディストのペーター・ザイラーが中心となって結成されている。本作は、タイトル通り77年10月14日に、ブレーメン近郊のオスターホルツ・シャルムベックのスッタッヘス・ホテルで行われたライヴ音源を収録した初出発掘ライヴ盤で、WDRラジオ放送用音源なので音質・バランス共によい。メンバーは、ザイラー、ロルフ・ディーター・シュナプカ、アルトゥール・ヴァイスのトリオ編成、プロデュースはトム・レデカー。すでにオリジナル・メンバーはザイラーだけで、この後1年程で解散してしまうのだが、歴代の編成のなかではこのトリオが最も演奏が上手いというかしっかりしていて、流暢で熱の入った重厚なヘヴィ・シンフォニックを堪能出来る。1,3,7曲目がファースト、5,6曲目がセカンドからのセレクトで、4曲目はアルバム未収シングル、2曲目は新曲ではないかと思われる。演奏は煮え切らなさがなくなってスッキリとシャープで、各パートのソロやオーディエンスとの掛け合いも交えたインプロでもけっこうな盛り上がりを見せるが、相変わらずセンスがB級というか、従来のイモっぽさとベタなシンフォニック・プログレ感は変わらずの印象。アレンジは曲によってスタジオ・バージョンに準じていたり違っていたりで、適度にツボを押さえている感があって、楽曲のセレクトもこのバンドらしさが出ているチョイスて悪くなく、シンフォニック・プログレ愛好家なら十分に楽しめると思う。
只今在庫切れとなってしまいました。ご予約オーダー・お問い合わせ等は、問い合わせフォームからお受けいたします。入荷見込み・時期など現在の状況を改めてお知らせいたします。
輸入盤
(Progressive/Symphonic,Classic / Digi-Pack CD(2015) / Sireena/German)