USAのワウンデッド・バードからのリシュー。パスポートは、60年代にジャズ・シーンですでに重鎮的存在として活動していたクラウス・ドルディンガーが、オラフ・キュブラー、ロウター・マイト、ジミー・ジャクソン等のアモン・デュール2人脈のメンバー達と71年に新たに結成したグループで、ドルディンガーを中心に現在も活動を続けるドイツのクロスオーヴァー/ジャズ・ロック系ビッグ・ネームの1つ。本作は、75年8月28日と29日にハンブルグのオンケル・ポ・カーネギー・ホールで行われたライヴ音源を収録したもので、75年にドイツのアトランティックからリリースされた。メンバーは、ドルディンガー、クリスチャン・シュルツェ、ヴォルフガング・シュミット、カート・クレス(ex.オレンジ・ピール,CCC,etc)のパスポートの4人に加え、フィリップ・カテリーン(ex.プラシーボ,フォーカス,etc)やバディ・ガイ、ピート・ヨーク等々が全面的にゲスト参加、ジークフリート・ロッホとドルディンガーの共同プロデュース。ツイン・サックス、ツイン・ギター、ツイン・キーボード、ツイン・ドラムの9人編成での演奏はとにかく圧巻で、他のパスポートの諸作品とは明らかに趣きを異にする。ヨーク&クレスの派手なドラミングとシュミットのドライヴするベース、持ち曲「エンジェル・ウイング」を始めとしてマクラフリン的ギターを弾きまくるカテリーン、ブルージーな味わいを上手くマッチングさせるガイ、リズム・セクションに徹しながら疾走するエレピ、飛び回るサックスと、ともかくも躍動するリズムがカッコいい。楽曲もメロディアスで聴きやすく、ノリノリで申し分のない炸裂を堪能出来るジャズ・ロック系の大好ライヴ盤と思う。特に「エンジェル・ウイング」は非常に圧巻。
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(Progressive/Jazz Rock,Blues / Jewel-case CD(1990) / WEA/German)