07年新規リマスターでのリシュー。ヘルダーリンは、デュッセルドルフ近郊のヴッパータール出身のグループで、18世紀ドイツ・ロマン派の詩人フリードリヒ・ヘルダーリンの名を冠する名前通りの、中世的古楽色とサイケ・プログレ色を融合させたアシッド・フォーク的サウンドの初期から、次第にロック色が強くなる後期へとサウンドが変遷した。本作は、ファーストから約3年のインターバルを経て75年にドイツのシュピーゲライからリリースされたセカンド・アルバムで、バンド名のスペルが「HOLDERLIN」から「HOELDERLIN」に変わっている。メンバーは、前作からのノップス・ノッペニー、ヨアヒム・グルムコワ、クリスチャン・グルムコワ、ペーター・カセベルク、ミカエル・ブルッヒマンの5人に、新たにヨアヒム・カセベルクを加えた6人編成が基本で、曲によってバース・コントロールのゼウス、リリース・ミュージック・オーケストラのノルベルト・ヤコブソン、エンジニア兼任のコニー・プランク等が適時ゲスト参加。ファーストのアコースティックな抒情性を随所に残しつつも、演奏はよりタイトで洗練され、楽曲は整然とアレンジされたシンフォニック・プログレ方面にシフトした印象。ファーストの浮世離れした暗さやアシッド色は後退しているが、サイケ調のギスギス感とシンフォニック調のメルヘンチックな情感が独特のマッチングを見せていて、75年としてはある意味十分にサイケで面白い。全体にわりと濃密で、ヴァイオリンやフルートが入るシンフォニック・プログレとしても好盤と思う。
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(Progressive/Symphonic,Psyche / Jewel-case CD(2007 Re-master) / EMI/Intercord/German)