ドイツ/EUのゴールデン・コア/ZYXミュージックから、25年新規リマスターでのリシュー。初CD化盤。カナリーはおそらくマンハイム出身またはマンハイムを拠点としていたグループで、81年にドイツのスリランカ・レコードから唯一のアルバムとなる本作をリリースしているが、只今のところ資料・情報不足でそれ以上のことは不明。メンバーは、ジェームズ・ショール、ヴォルフガング・マスラク、ミヒャエル・バイツ、ラルフ・マダー、クラウス・ユングマンの5人編成と思われ、概ねプログレとハード・ロックの折衷的サウンドを展開。バイツがキーボードを弾いてることが多いLP旧A面(1-4曲目)がプログレ調、バイツもギターを弾いてるパターンが多いLP旧B面(5-9曲目)がハード・ロック調という感じに大別される感じ。ハード系は、曲によってのパンキッシュな要素も含め、楽曲が凡庸で今一つ乗り切れない感満点だが、時にトリプル・ギターとなる演奏自体は悪くなく、後期キン・ピン・メイや末期バース・コントロール辺りにも通じるB級ポップ・ハード方面という印象。プログレ系は、例えばイーラ・クレイグをもう少しポップ寄りにしたような感じで、ベタなセンスとシンフォニック的情感、洗練されたポップネスが妙なマッチングを見せる、ちょっと面白い味わいのサウンド。この煮え切らないメインストリーム感は、B級プログレ系&ハード系どちらの愛好家も、わりとそれなりに楽しめるのではと思う。
輸入盤
(Progressive/Hard,Symphonic,Pops / Jewel-case CD(2025 Re-master) / Golden Core/ZYX Music/German,EU)