スウェーデンのフラウド・ジェムスからのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアで迫力もあってよい。ホエールフィーザーズはオハイオ州シンシナティ出身のグループで、マイケル・ジョーンズとロジャー・ザウアーが中心となって69年に結成されている。本作は、71年にUSAナスコからリリースされたセカンド・アルバムで、本盤は71年のUKブルー・ホライゾン盤のスリーヴ。メンバーは、マイケル・ジョーンズ、エド・ブラックモン、レオナール・ルブラン、ステフェ・ベーコンの4人編成で、プロデュースはスタンリー・ヘルツマン。概ね、ブルースを基調としたヘヴィ・サイケまたはサイケ・ハードと呼べるサウンドを展開していて、巷ではヴァニラ・ファッジやプロコル・ハルムに近似のタイプとして紹介されることが多いようだが、寧ろクリームにオルガンが入ったようなタイプという印象。1曲目のセッション感十分のイントロからすでにバンド感満点で、スワンプ調バラードの3曲目も含め、全体に程よいレイドバック感を放つ演奏は素直にカッコいい。不良感がハマっているファズ・ギター、太くてノリのよいベース、横ユレ系グルーヴで達者なドラムは申し分なく、特に流暢でキレのよいハモンド・オルガンは、かなりツボにハマっていて圧巻。サイケのポップネスを引き摺ったいい塩梅のキャッチーさの楽曲と、ハード・ロック調の演奏、プログレ的要素を交えたアレンジのマッチングも絶妙で、オルガン独壇場の6曲目などはほとんどヘヴィ・プログレ的様相。サイケ&ハード・ロック愛好家なら、ますもって楽しめるだろう好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Heavy Psyche,Blues,Hard / Jewel-case CD(2015) / Flawed Gems/Sweden)