USAのリアル・ゴーン・ミュージックからのリシュー。シャンティは、インドから移住してきたアシシュ・カーンとザキール・フセイン(ex.シャクティ,ラヴィ・シャンカール,etc)が、元トラヴェル・エージェンシーのスティーヴ・ハエル、フランク・ルピカ等とサン・フランシスコで結成したグループで、本作は71年にUSAアトランティックからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、カーン、フセイン、ハエル、ルピカ、ニール・ザイデル、スティーヴ・リーチの6人編成が基本で、曲によってプラネシュ・カーンが適時アシスト参加、プロデュースはリチャード・ボック。概ね、インディック・ラーガを基調としたサイケ・ジャズ・ロック的サウンドを展開していて、曲によってはアシッド・フォーク・ロック的要素もあるが、概ねインプロで盛り上がるジャズ・ロック調の演奏が主体。リーチとルピカの疾走リズム隊の上で、アシシュのサロード、ザイデルとハエルのギター、ザキールとプラネシュのタブラ&ナールの掛け合いやソロが炸裂する様は圧巻で、ともかくも非常に心地好い。サロードとタブラのインディックでスモーキーな響きが、ブルージー&ジャジーなエレキ・ギターやリズム隊と非常によいマッチングを見せていて、全員演奏も文句なしに上手く、プカプカ&フワフワのサイケ的雰囲気も満点。この、全体に漂うゆるいルーラルなサイケ感は、超絶バカテク系のジョン・マクラフリンのシャクティ辺りとは別系統というか、趣を異にする正しくサイケなカッコよさを放つ。インディックなサイケ感と、ジャズ・ロック的バカテク演奏を同時に楽しめる、インド色のあるサイケ愛好家ならまずもって要チェックの好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤
(Psyche/Indic,Jazz Rock,Blues / Jewel-case CD(2015) / Real Gone Music/USA)