USAのライオン・プロダクションズから、10年新規マスター&ペーパースリーヴでのリシュー。限定盤紙ジャケ仕様、オビ付。ロス・デュグ・デュグズはメキシコ中西部のドゥーランゴ出身のグループで、高校生のロックン・ロール・バンドだったシッポス・ロックを母体として64年に結成されている。この変テコなバンド名は、ドゥーランゴの短縮スラングで、メキシコ本国ではかなりのビッグ・ネームらしい。本作は、73年にメキシコRCAからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは前作からのアルマンド・ナヴァ、ホルヘス・トーレスの2人に、新たにエンリケ・ナヴァ、ダニエル・テッロを加えた4人編成。下品なファズ・ギター、ツバ吹き系のフルート、サイケ然としたキャッチーなボーカルを中心とした、わりとイケイケのハード・サイケを展開していて、B級感満点の中南米サイケ・サウンドを堪能出来る。演奏はけっこう上手くてハード色が強く、サイケ感満点のギラギラ感や勢い優先のカっ飛ばし感、適度なヨレと不良感も相俟って、わりと素直にカッコいい。全体に、例えばフィリピンのファン・デ・ラ・クルスやアルゼンチンのクベロ・ディアズ辺りにも通じる、いわゆる辺境モノ共通のB級センス感が滲み出ていて、時折聴こえる乾いた音色のアコースティック・ギターも含め、ともかくもB級の味わい十分。辺境モノ愛好家は勿論、広くサイケ&ハード愛好家なら問題なく楽しめるだろう好盤と思う。
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(Psyche/Blues,Hard / Paper-Sleeve CD(2010 New-master) / Lion Pro./USA)