韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、19年リマスター&限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様、インサート入、オビ付、多分初CD化。バジー・リンハートはペンシルヴェニア州ピッツバーグ出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、ジョン・セバスチャンやフレッド・ニール等と共にグリニッジ・ヴィレッジ/ウッドストック人脈で活動した。また、セヴンス・サンズ参加でも知られているかも知れない。本作は、71年にUSAエルーセラ・レコードからリリースされたサード・アルバムだが、「ミュージック」のバンド名義。メンバーは、リンハート、ダグ・ロドリゲス(ex.マンドリル,サンタナ,レニー・ホワイト,etc)、ダグラス・ローチ(ex.サンタナ,レニー・ホワイト,ビリー・コブハム,鈴木茂,etc)、ジョン・シオモス(ex.トッド・ラングレン,ピーター・フランプトン,テリー・リード,etc)の4人編成を基本に、曲によってマーク・クリングマン(ex.トッド・ラングレンズ・ユートピア,etc)、デヴィッド・ブロンバーグ等が適時ゲスト参加、バンドとエディー・クレーマーの共同プロデュース。フレッド・ニールやティム・ハーディン、コースターズ等のカヴァーも含め、ちょっとオールドファッションなアメリカンなポップネスと、スモーキーなサイケ感が交叉する、ブルー・アイド・ソウル、ブルース、プログレのゴッタ煮サウンドを展開。バンド感十分の演奏がともかくも上等で、特に弾きまくり系のファズ・ギターと饒舌でグルーヴィーなベースは素直に圧巻でカッコいい。ノイジーで可愛らしいSE&効果音も随所でハマっていて、正しくサイケな好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤/限定プレス
(Psyche/Progressive,Blues,Soul,Pops / Paper-Sleeve CD(2019 Re-master) / Big Pink Music/Korea)