UKのヴォイスプリントからのリリース。サード・イアー・バンドは、グレン・スウィニーとデイヴ・トムリンが60年代中期に結成していた、ジャイアント・サン・トロレイとハイドロゲン・ジューク・ボックスという2つのグループを母体として68年1月に結成され、その後独特のヒプノティック・ドローン・ミュージックを展開した、希有で素晴らしいグループ。本作は、89年11月24日のイタリアのゴリツィアでのライヴ音源だがリリースは96年。88年に、オリジナル・メンバーのスウィニーとポール・ミンスが中心となって突然復活、再編ツアーのライヴ盤「ライヴ・ゴースツ」もリリースしたが、1年足らずでミンスが辞めてしまい、代わりに元ソフト・マシーン等々のリン・ドブソンが加入して以降のライヴ音源で、メンバーは、スウィニー、ドブソン、ミック・カーター、ニール・ブラック(ex.UB40,etc)の4人編成。ドブソンのジャジーな管楽器群とブラックのワウ・ヴァイオリン、カーターのミディ・ギターは、従来のサード・イアー・バンドとは違った、全く新しい「エレクトリック・アンサンブル」の可能性をもたらしていて、特に4,6曲目でのドローン感を維持したままのインプロの盛り上がりは圧巻。スタジオ・アルバム「マジック・ミュージック」の2ヶ月前の音源で、6曲中5曲はタイトルやアレンジを変えて「マジック・ミュージック」にも収録されたが、当然ながら演奏もアレンジも違っていて、聴き比べても楽しめる好ライヴ盤と思う。TESオビ・解説／人脈図付
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輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche/Progressive,Experimental,Drone / Jewel-case CD(1996) / Voiceprint/UK)
