UKのエンジェル・エアーからのリリース。サード・イアー・バンドは、グレン・スウィニーとデイヴ・トムリンが60年代中期に結成していた、ジャイアント・サン・トロレイとハイドロゲン・ジューク・ボックスという2つのグループを母体として68年1月に結成され、その後独特のヒプノティック・ドローン・ミュージックを展開した、希有で素晴らしいグループ。本作は、72年12月に「マクベス」に続く作品としてレコーディングされたにもかかわらず、アイランド・レーベルが『アングラ過ぎる』としてリリースを拒否したという噂の、未発表フォース・アルバム用オクラ入音源。メンバーは、「マクベス」からのスウィニー、ポール・ミンス、サイモン・ハウスの3人に、新たにマイク・マーチャントを加えた4人編成が基本で、曲によってトムリンの他、プロデュースサーのロン・コルトも曲によってゲスト参加。少し頼りなげで呪術的なマーチャントのボーカルが入る、ちょっとストレンジ色のあるサイケ&プログレ系サウンドを展開していて、例えばマシンガン・ギターが入らないゆったりしたホークウインドのような印象。スウィニーは、『この時期はエレクトリックなアンサンブルを試みていた』と云っていて、「マクベス」までとは明らかに趣を異するが、従来の中世&呪術的雰囲気は十分に担保されている。ヒプノティックなドローン・リズムに乗せて、シタールやヴァイオリンが遠くで鳴り響き、ず~っと吹きまくっているオーボエやうねるシンセが飛び交う様は、相変わらず妖しく奇妙で心地好く、結果正しくサイケな好盤と思う。TESオビ・解説/人脈図付
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(Psyche/Progressive,Drone / Jewel-case CD(2004) / Angel Air/UK)