UKのモーガン・ブルー・タウン/モーガン・ミュージックから、69年のプロモ用アルバム未収シングル両面2曲(UKエソテリック盤と同じ)をボーナスで加えての、17年新規マスタリングでのリシュー。サム・ゴパールはマレーシア生まれのタブラ奏者兼ドラマーで、当時のロンドンのアンダーグラウンド・シーンで知る人ぞ知る変人として、その筋のミュージシャン達から強いリスペクトがあったらしい。ピート・シアーズ(ex.フルール・ド・リス,トレーダー・ホーン,etc)や、後にクラーク・ハッチンソンを結成するアンディ・クラークとマイク・ハッチンソン等と共に、66年にロンドンでサム・ゴパールズ・ドリームを結成、68年以降はメンバー変遷を経ながらサム・ゴパール・マークI、マークIIと名乗って活動した。本作は、69年にUKステイブルからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーはゴパール、レミー・キルミスター(aka.イアン・ウィリス/ex.ホークウインド,モーターヘッド)、ロジャー・デリア、フィル・デュークの4人編成、プロデュースはトレヴァー・ウォルターズ。サム・ゴパール名義だが、メンバーはマークI時と思われる。非常にアシッド感の強い、ブルース、ハード・ロック、ファンク、インド音楽等々をサイケで括った、強烈かつダークなアート・ロックを展開していて、正しくサイケで病んだサウンド。おそらくレミーのベースの師匠となったであろうデュークのウネまくるベース(後のレミーそっくり)や、主にタブラを使って独特のグルーヴをひねり出すゴパールのパーカス、鋭角に切り込んでくるデリアのブルージーなギターが、一体となって醸し出される妖しさはほぼ満点。ちょっと他に類を見ないインパクトの強さと、独特のカッコよさを放つ好盤と思う。ディープ!。EUプレス盤
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輸入盤
(Psyche/Blues,Art Rock / Jewel-case CD(2017 Re-master) / Morgan Blue Town/UK,EU)