スペインのレトロ・ディスク・インターナショナルから、09年新規リマスターでのリシュー。ジュダス・ジャンプは、元ザ・ハードのアンドリュー・ボウン(ex.ステイタス・クォー)とヘンリー・スピネッティ、元エーメン・コーナーのアラン・ジョーンズ等が中心となって、69年にロンドンで結成されたグループで、本作は70年にUKパーロフォンからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、ボウン、スピネッティ、ジョーンズ、トレヴァー・ウィリアムス、チャーリー・ハリソン(ex.コースト・ロード・ドライヴ,ポコ,etc)、エイドリアン・ウィリアムスの6人編成で、いかにもジョージ・マーティンがトップを務めるパーロフォンらしい、ビートルズのポップなサイケ感覚を前面に出したアート・ロック的サウンドを展開。そのビートルズ的ポップネスと、メロトロンも使ったプログレ風味のアレンジが奇妙なマッチングを見せていて、けっこう上手いハーモニー・コーラスや、ジャジーなサックス&フルートも違和感なくハマっている。ハード・ロック調、サイケ・ビート調、R&B調、ブルース・ロック調等々と、曲調にはヴァリエーションがあるがそれ程散漫な印象はなく、いわゆるテクニカラー・サイケの残滓を引き摺るアート・ロックとして統一感はある。全体に楽曲も暗くないが、ブリティッシュ的な重くて湿った質感が滲み出ていて面白く、あまり万人に受けるタイプではないかも知れないが、サイケ・プログレとして素直にカッコいい好盤と思う。尚、本作と同時期にメンバー達はストーリーテラーのファーストにも参加した。
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(Psyche/Progressive,Hard,Pop / Jewel-case CD(2009 Re-master) / Retro Disc International/Spain)