UKのトーキング・エレファントから、未発表曲4曲(国内マーキー/ベル・アンティーク盤と同じ)をボーナスで加えての、15年新規リマスターでのリシュー。ゴシックホラー小説の大御所、ブラム・ストーカーの名を冠するこのグループは、メンバー等のクレジットが一切なく謎の多いバンドだったが、近年の再結成(13年にセカンドをリリース)により、69年頃にボーンマスで結成されたことやメンバー編成などが判明した。本作は、72年にUKウインドミルからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、アンソニー・ブロンスドン、ピーター・バラム、ジョン・バヴィン、ロブ・ヘインズの4人編成。オルガン中心のアーロ・ロック的サイケ・プログレを展開していて、かなりナイス的というかクレシダ的というか、枯れたオルガンの音色や楽曲のセンスはクレシダ的で、キーボードの華麗さやクラシックからの引用はナイス&キース・エマーソン的という印象。下品なギターが入るとハード・ロック調になるが、全体としてはプログレ色のほうが強く、オルガンは達者で素直にカッコいい。アレンジはそれなりに練られていて、わりとキャッチーで真っ当な仕上がりだが、よく云えばハード・ロックとプログレのハイブリット・サウンド、悪く云えばどっちつかずの中途半端サウンドという感じで、一部クラシックを流用した楽曲や全体のセンスはB級感満点。クラシック、ハード、プログレをサイケで括ったオルガン・サイケ・プログレの線としては、ある意味B級ブリティッシュ・ロックの好サンプルと云えるかも知れない。ボーナスは未発表マテリアルで、1,2曲目が近年、3,4曲目が70年代当時と思われる。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Art Rock,Hard,Progressive/ Jewel-case CD(2015 Re-master) / Talking Elephant/UK)