UKのサンビームから、70年のアンドウェラ名義のアルバム未収シングル他8曲をボーナスで加えての、新装デジパックでのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアで迫力もあってよい。アンドウェラズ・ドリームは、北アイルランドのベルファスト出身のメソッドを母体として、デヴィッド・ルイス、ナイジェル・スミス、ゴードン・バートンのトリオ編成でロンドンに進出後にアンドウェラズ・ドリームに改名したグループ。68,69年にシングルとアルバムを各1枚ずつリリース後、キーボーティストの加入を機にアンドウェラに再び改名した。本作は、69年にUKのCBSからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーは、ルイス、スミス、バートンのトリオ編成を基本に、曲によってボブ・ダウンズが適時ゲスト参加、プロデュースはロッキー・シャーハン。1曲目に代表されるような、ストレートにカッコいいサイケ・ハード系と、ブロッサム・トゥズやカレイドスコープ辺りに通じる、『サージェント・ペパーズ・シンドローム』的なサイケ・ポップ系、ザ・バンド辺りに通じるスワンピー&ブルージーなレイドバック系が同居していて、全体に多少のプログレ色も感じられる正しくサイケなサウンド。ゴタ混ぜ感十分ではあるが、それぞれのタイプのナンバーの出来がよくて散漫な印象にはなっておらず、適度なブリティッシュの湿った質感と翳りも放っていて、光と影をイメージさせる優れて絵画的な好盤と思う。サイケ系のブリティッシュ・ロック愛好家なら、少なくとも本作とアンドウェラのファーストはまずもって楽しめるのでは。カッコよし!。
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輸入盤
(Psyche/Blues,Swamp,Progressive / Digi-Pack CD(2018) / Sunbeam/UK)