USAのテンポラリー・レジデンス・リミテッドから、ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様。タンジェンツはおそらくシドニー出身のグループで、エヴァン・ドリアン(ex.スパルタク,etc)やエイドリアン・クランペス(ex.トリオスク,スリー・オブ・ミリオンズ,etc)等が中心となって10年に結成されている。本作は、20年に配信のみでリリースされた「タイムスリップス」全6曲に、新曲6曲を収めた「キメラズ」を加えたCDリリース盤で、メンバーは、ドリアン、クランペス、オーリー・ブラウン(ex.イカルス,etc)、ピーター・ホロ(ex.フォープレイ,メモリー・ドローイングス,etc)の4人編成を基本に、曲によってシア・アフマド(ex.スパルタク,エージェンシー,etc)、ニック・カリジェロスが適時参加。凝ったリズム・パターンのフレーズを軸とした鋭角なドラム、ジャジーで達者なピアノ&エレピ、アブストラクトなフラグメント主体のエレクトロニク&エフェクト、ドローン調チェロに、時折ノイジーなフィードバック・ギターやトランッペットが交叉する、当世風ポスト・ロック調サウンドを展開。『即興演奏に肉付けして制作した』とあり、全体に緊張感十分でリズムも小気味よく、グルーヴが担保されたバンド感が前面に顕われた演奏は素直にカッコいい。メンバー達によると、「タイムスリップス」と「キメラズ」は双子だそうで、その意味では統一感も損なわれておらず、この線としてはわりと文句なしの好盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤
(Psyche/Post Rock,Progressive,Electronics / Paper-Sleeve CD(2021) / Temporary Residence Ltd./USA)