フランスのロトレリーフから、DVDサイズ(A5)のロング・デジパック仕様でのリシュー。ロトレリーフの10年新規リマスターCDの再発版で、LTD.700プレス&シリアル・ナンバー入。サンドは、ボーデンヴェルダー出身のP.O.T.(パート・オブ・タイム)を母体として、69年にベルリンで結成されたグループで、ニュー・ウェイヴ系リスナーにはALUの前身としても知られているかも知れない。本作は、74年にドイツのデルタ・アコースティクからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、ヨハネス・ヴェスター、ルートヴィヒ・パーペンベルク、ウルリッヒ・パーペンベルクのトリオ編成を基本に、曲によってクリスティアン・フォン・デア・シュレンブルク、クラウス・シュルツェが適時ゲスト参加、プロデュースはデルタ・アコースティク。ギター、ベース、シンセ、ボーカルを軸に、リズムボックス、パーカス、オルガン等が適時絡む、ローファイ感十分、サイケ感満点のドローン・サウンドを展開。松本昌幸が「ダモ鈴木がある調子でアシッド・フォーク寄りになったような」と表現した呟きボーカル、それなりに考えられた音響感&サウンドスケープ等が、モワ~っとしたドローン感に収束する様は、カンの気色悪さに近似するというか影響があるのではという印象。ダークなアングラ感も非常にハマっていて、ジャーマン・サイケ&エクスペリメンタル系の好盤と思う。この後80年代まで活動を続けたようだが作品リリースはなく、ヴェスターとルートヴィヒは81年にALUを結成、ヴェスターはVK88でも並行活動、96年にカレント93とのスプリット盤をリリース後、11年に本格的に復活して現在も活動中。
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輸入盤/限定700枚プレス
(Psyche/Electronics,Experimental,Drone / Longtall Digi-Pack CD(2020 '10Re-master) / Rotorelief/France)