ドイツのガーデン・オブ・デライツから、93年のピース(ハインツ・マルティンのバンド)のレコーディング音源2曲をボーナスで加えてのリシュー。カラカクラはデュイスブルク出身のデュオ・ユニットで、友人だったクラウス・ラウシェンバッハとハインツ・マルティンによって71年に結成されている。本作は、72年にプライヴェート・プレスの自主制作盤としてリリースされた唯一のアルバムで、オリジナルLPはかなりのプレミアムで知られるコレクターズ・アイテム。メンバーは、前述のラウシェンバッハとマルティンのデュオ編成で、ギター、フルート、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、パーカス等に、若干のボーカルやシンセ&エレクトロニクスを絡めた、アシッド・フォークとプログレをサイケで括ったようなサウンドを展開。ヒプノティックなギター&パーカスに乗せて、淡々とフルート、ヴァイオリン、チェロ、ヴィブラフォンが空間を創り、時折キャプテン・ビーフハート調の変テコで呪術的な語りに近いボーカルが絡む。随所にオリエンタル&アラビック・テイストも感じられ、サード・イアー・バンドやフルート&ヴォイスなどとも遠からず近からずの、プカプカした浮遊感が強い。全体に暗くて妖しいアシッド系の空気感が充満していて、その意味ではダメダメ感満点で正しくサイケ。あまり広く一般にウケるタイプではないかも知れないが、この線としては雰囲気十分で味わい深く、プレミアム云々を抜きにしても優れて瞑想的なバッド・トリップ系の好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Acid Folk,Progressive / Jewel-case CD(2001) / Garden Of Delights/German)