USAのツァディクからのリリース。マサカーは、ヘンリー・カウ解散後にニュー・ヨークに移住したフレッド・フリスが、マテリアルのリズム隊のビル・ラズウェルとフレッド・マハーと共に80年に新たに結成したグループで、初お披露目ライヴはピーター・ブレグヴァット主催のヴァレンタイン・コンサートだったらしい。この時期フリスはアート・ベアーズとの平行活動で、81年にファーストをリリース後に活動停止となるが、98年にフリス、ラズウェル、チャールズ・ヘイワード(ex.ディス・ヒート,キャンバーウェル・ナウ,etc)のトリオで復活して08年まで再稼働、5枚のアルバムをリリースしている。本作は、13年にリリースされたフィフス・アルバムで、99年と08年のライヴ・マテリアルを収録したもの。メンバーは、フリス、ラズウェル、ヘイワードのトリオ編成。1,5曲目が99年5月23日のドイツのメールス、2~4曲目が99年5月25日のスイスのチューリヒ、6~11曲目が08年6月22日のイタリアのフェラーラで、12年の11,12月にフリスが中心となってセレクト&エディットされている。『全編インプロヴァイズド・ライヴ』とのクレジットの通り、どの曲も即興主体の怒涛の如き演奏を展開していて、ともかくも圧巻の炸裂を堪能出来る。鋭角なビートを繰り出して、時折パンキッシュなボーカルや冷たいピアニカを披露するヘイワードと、ウネウネと太いノリでボトムを這うラズウェルも勿論申し分ないが、ギターに専念しているフリスの変態感が凄まじく、一貫して破壊力十分でインパクト満点。フリスのギターが暴れまわっているという線では、およそ文句なしの最高峰の1つかも知れない。えらいカッコよし!。
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(Psyche/Avant-Garde,Alternative / Jewel-case CD(2013) / Tzadik/USA)