オーストリアのクラングギャルリーから、未発表音源2曲(1曲は91年AYAA盤と同じ)をボーナスで加えての、20年新規リマスター＆デジパックでのリシュー。ロル・コックスヒルはハンプシャー州サウスシー出身の管楽器奏者で、ジャズ／フリー・ジャズ畑での幅広い活動の他、キャロル・グライムス・デリヴァリー、ケヴィン・エアーズ＆ホール・ワールド、デレク・ベイリーのカンパニー、チャールズ・ヘイワードとヒュー・ホッパーとのクリアー・フレーム等の、カンタベリー系人脈にも絡むビッグ・ネーム。フレッド・フリスはサセックス州ヒースフィールド出身のギタリスト＆インプロヴァイザーで、ヘンリー・カウ、アート・ベアーズ、スケルトン・クルー、マサカー、ネイキッド・シティ等々での活動で知られるビッグ・ネーム。本作は、83年にフランスAAAからリリースされたデュオ名義唯一のアルバムで、タイトル通り78,81年のフランスでのライヴ音源を収録したライヴ盤。コックスヒルのサックスと、フリスのギターによる即興デュオで、鳥や獣の鳴き声、または人が喋っているようなサックスと、弾くというよりは擦る、撫でる、叩く、弄る感じのギターが、非常に見事なコール＆レスポンスを見せる。フィードバックやハウリングは勿論、どうやってるのかと思わせられる変テコな音像を繰り出すギターはキテレツ感満点で、ノイジーだがノイズにはならない意表を突く着想センスはともかくも圧巻。この線としてはわりと文句なしの好盤と思う。ボーナスは、4曲目が時期不明、5曲目は91～92年のクレジット。
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輸入盤
(Psyche/Experimental,Avant-Garde,Free Jazz / Digi-Pack CD(2020 Re-master) / Klanggalerie/Austria)
