ドイツのビュロー・Bから、デジパックでのリリース。ファウストは、フライング・ソロウとダイナソーという2つのバンドを母体として、70年にハンブルクで結成されたグループで、ジャーマン・エクスペリメンタルを代表する存在の1つ。本作は、17年にリリースされた新作で、サブ・タイトル通り16年3月に行われた『ファウスト・アライヴ!・US・ツアー』中に、各地のローカル・スタジオでレコーディングされたマテリアルを収録したもの。メンバーは、ジャン・エルヴェ・プロン(aka.jhp.アート・エロリスト)、ヴェルナー・ディーアマイアー(aka.ザッピ)、マクシム・マナシュの3人を核に、曲によってイーサン・スペヴァック、バーバラ・マニング(ex.28thデイズ,ワールド・オブ・プー,etc)、ベアータ・バッドキーウィックツ、ウルリケ・シュテーヴェ、ユルゲン・エングラー(ex.ディー・クルップス,etc)、ウルリッヒ・クリーガー、マイケル・デイ等々が適時参加している。1,7曲目が28日のジャージー・シティのFM放送局WFMUでのスタジオ・ライヴ、他は17日~22日のオースティンとロサンジェルスのスタジオ・レコーディング。曲によって編成が違っていて楽器のクレジットもないが、ベース、ドラム、エレクトロニクス、シンセ、ヴァイオリン、ギター、ボーカル&声、ギター、サックス、パーカス等々が入り乱れていて、出たとこ勝負感の強い演奏はわりとカッコいい。いわゆる当世風ポスト・パンク的な、ラウドで勢いのよいサウンドで、その線としては変態感も十分で面白くて楽しめる。EUプレス盤
輸入盤
(Psyche/Experimental,Post Punk / Digi-Pack CD(2017) / Bureau B/German,EU)