スペインのゲッセン・レコードから、17年リマスターでのリリース。タピマンはスペインのバルセロナ出身のグループで、マキナを脱退したジュゼップ・マリア・ビラセカと、ギタリストのミゲル・アンヘル・ヌニェスが中心となって71年に結成された。バンド名は、ビラセカの渾名?のタピオレスのタピ(TAPI)と、ヌニェスの頭文字M,A,Nをくっ付けたものらしい。本作は、71年にレコーディングされていたデモ、リハーサル、セッション音源をコンパイルした発掘音源集で、ほぼ全てヌニェスが所蔵していた初出音源。メンバーは、ビラセカ、ヌニェス、ペペ・フェルナンデス(ex.ベルティス)のトリオ編成で、この後ヌニェスが脱退して、マクス・スーニェ(ex.イセベルグ)加入後の72年にファーストをリリースする以前の、オリジナル・メンバー3人によるマテリアル。概ね、ハード・ロックとサイケの狭間的サウンドを展開しており、アシッドの香り十分のサイケ感、ギター・トリオらしいスカスカ感、雰囲気重視的アバウト感、訛りの強い英語ボーカル、ノリにまかせた勢い一発系のヨレた演奏等々、ほとんど全編に渡ってダメダメなB級感満点。マキナのような濃密さは期待出来ないが、このまま発表するものではなかったということを差し引くとすれば、音質のラウドさや演奏のアバウト感をある種の味わいとして楽しむことは可能。9曲目のブラック・サバスのカヴァーも含め、クサレB級ハードまたはヘヴィ・サイケ系として時折素直にカッコよかったりもして、ある意味わりとその手の好サンプルかも知れない。
輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Hard,Blues / Jewel-case CD(2017 Re-master) / Guerssen/Spain)