スウェーデンのサブルミナル・サウンドから、デジパックでのリリース。スウェーデン語で『木と草と石』を意味するトラッド・グラス・オーク・スターナーは、パーソン・サウンド、インターナショナル・ハーヴェスター、ハーヴェスターと、ほとんど同じメンバーで名前を変えてきたボ・アンデシュ・パーション達の4番目のグループで、硬質なインプロを主体とした特異なスタイルのサイケ・サウンドを展開しながら、現在も活動を続ける北欧サイケのビッグ・ネームの1つ。本作は、10年のトアビョルン・アベリと12年のトマス・メラ・ガーツの他界を受けて、2人の追悼盤としてリリースされた新作で、メンバー達のホーム・スタジオで06年と12年にレコーデイングされた演奏が収録されている。おそらく通算セヴンス・アルバムで、メンバーは、06年がアベリ、ガーツ、ヤーコプ・フェーホルム、レーヌ・フィスク(サブルミナル・サウンド主宰)の4人、12年がガーツ、フェーホルム、フィスク、シジ・クランツの4人と思われ、今回パーションは演奏には参加せずに編集を担当したようだ。概ね、従来通りのゆるくてギスギスしたマリファナ&アシッド感満点のインプロ・サイケを展開していて、『ヘロヘロのドローン感を保ったままインプロで盛り上がるが、同時にそれを相対化しつつ盛り上がり切らない』という、非常に不思議なことをやっている印象。これはある種の技なのかも知れず、このバンド特有のインプロのあり方でもあって、煮え切らなさがカッコいいというクールさが、紙にインクや墨汁が滲んでいくような感じで空間に染み渡り、ドーロンへと収束するサウンド。アベリとガーツに合掌。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Progressive,Drone / Digi-Pack CD(2017) / Subliminal Sounds/Sweden)