ベルギーのオフ・レコードから、見開きデジスリーヴでのリリース。ピエール・フェルフルーセムはベルギー人ギタリスト兼ベーシスト兼プロデューサーで、エックス・レッグド・サリー、Aグループ、フラット・アース・ソサエティ、キング・オブ・ベルギー等での活動の他、数多のソロ・アルバムもリリースしている、ベルジャン・プログレ系の知る人ぞ知る存在。本作は、21年にリリースされたピエール・フェルフルーセム・グループ名義ファースト・アルバムで、メンバーは、フェルフルーセム、ブリュノ・ファンシナ、ニコラ・ドゥシェヌ(ex.ユニヴェル・ゼロ,etc)、ルノー・ファン・ホーラントの4人編成。わりと70年代後半以降のフランク・ザッパを彷彿させられるフェルフルーセムのギターを軸に、ザッパ的ストレンジ&変態感を基調とした、ブルース、ジャズ、チェンバー・ロック等々の要素がゴッタ煮の楽曲を、適時変拍子も織り込んだプログレ調アレンジで展開。このザッパ的アンサンブルは、過去にフェルフルーセムがX・レッグド・サリーで試みていたバンド感と遠からずだが、饒舌でやかましいギター、太々しいサックス、ノリのよいベース、達者なドラムの組み合わせが非常にハマっていて、気色悪いシンセのアクセント付けも上々。あからさまなバカテク感ではないが、共犯感覚が前面に顕われた演奏は素直にカッコよく、リフ&フレーズ、場面転換のヴァリエーションも十分に豊富で、ザッパ的センスがポスト・ロック調のソリッドさに収束する緩急の効いた濃密なサウンド。音色やアレンジの一捻り感を、おおよそ飽きずに楽しめる好盤と思う。ともかくも面白い!。
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輸入盤
(Psyche/Progressive,Post Rock,Blues / Digi-Sleeve CD(2021) / Off Records/Belgium)