フランスのランピィ・グレイヴィー・レコードから、オリジナル・スウェーデン・ミックス音源4曲と未発表曲1曲の計5曲をボーナスで加えての、15年新規リマスターでのリシュー。メッキ・マーク・メンは、鍵盤/管楽器/ボーカルをこなすメッキ・ボーデマルクを中心に、67年にストックホルムで結成されたグループで、本作は69年にUSAマーキュリー傘下のライムライトからリリースされたセカンド・アルバム。メンバーは、ボーデマルク、ケニー・ハカンソン、ベッラ・フェルリン、ペッレ・エクマンの4人編成で、プロデュースはアンデシュ・リンド。本作は結局USA盤のみのリリースだったが、当時スウェーデン盤のリリース予定もあって、USA盤とは違うミックス・マスターが用意されていたらしく、ボーナスの4曲はそのスウェーデン・ミックス。尚、04年のスウェーデンのメロトロネン/ユニバーサル盤CD(既に廃盤)は、本編全曲スウェーデン・ミックスでリリースされた。一部で『スウェーデン最初のサイケ・ハード・グループ』と云われる通り、疾走する上等なリズム隊の上で、ツボを押さえたサイケなオルガンが唸り、ジミヘン・ライクなギターが飛び交う、かなりカッコいいブルージー・ハード・サイケを展開。ボーデマルクの黒っぽさ満点のボーカルもジミヘンによく似せていて、ファンク色のあるバンド・オブ・ジプシー的楽曲と、プログレ&実験色のあるアレンジがいい塩梅のマッチングを見せる。ファズ・ギターとオルガンのハマり具合と全体のギラギラ感は申し分なく、サイケ&ハード・ロック愛好家なら文句なしに楽しめるだろう好盤と思う。この後サードをリリースしてグループは解散、ハカンソンとエクマン、フェルリンの3人はケブネカイゼを結成。
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輸入盤
(Psyche/Blues,Hard,Psyche / Jewel-case CD(2015 Re-master) / Lumpy Gravy/France)