ドイツのシャドックス/ノーマル・レコードからのリシュー。レ・ゴートは、ノルマンディのジゾー出身のフラスコーネ兄弟が結成していたレ・ウェルキンズを母体とするグループで、67年にパリで結成されている。68年と69年に2枚のEPシングルをリリースしたが、アルバムをリリースすることなく解散したようだ。本作は、68年と69年にフランスのEMIオデオンからリリースされた2枚のシングル両面4曲(1~4曲目)に、アルバム用にレコーディングされたと思われる未発表音源6曲を加えたアーカイヴ盤で、メンバーは、ジーノ・フラスコーネ、ベルナール・フォーシェ、ブルーノ・フラスコーネのトリオ編成。端的にクリームと初期ジミヘンの影響が感じられる、ファズ・ギター炸裂のブルージー&ヘヴィ・サイケを展開していて、ダメダメ感満点のヨレたB級サイケ感と、適度なポップネスやドロドロになり過ぎない洗練感が交叉。多くの曲は英詞ボーカルで、その意味ではあまりフランス的な印象はなく、ベースはそれ程ジャック・ブルースっぽくはないがドラムはけっこうジンジャー・ベイカーっぽくて、結果的にリズム隊はクリーム的でギターはかなりジミヘン的というマッチングは、ともかくも面白い。日本のGS的チープさもあるが、ヘロヘロなようでいて演奏はわりとまともでしっかりしていて、この線としては非常に正しくサイケでカッコいい。ほとんど知名度はないかも知れないが、サイケ&ハード愛好家ならまずもって楽しめるだろう掘出し物的好盤と思う。
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(Psyche/Heavy Blues,Hard / Jewel-case CD(2011) / Shadoks,Normal/German)