イタリアのGDR(グローバル・ダクナム・レコード)から、03年の未発表音源1曲をボーナスで加えての、エンボス紙デジパックでのリシュー。アクトゥアラは、ジャズ畑で活動していたワルテル・マイオーリとダニエーレ・カヴァランティが中心となって、73年にミラノで結成されたグループ。路上パフォーマンスやウンブリア・ジャズ・フェスでの活動を観て、フランコ・バッティアートが気に入ったらしい。本作は、74年にイタリアのブラ・ブラからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのマイオーリ、カヴァランティ、アントニオ・チェラントーラの3人に、新たにオットー・コルラド、アッティリオ・ザンキ、マルヨン・クロック、トリロク・グルトゥ(ex.オレゴン,エンブリオ,ジョン・マクラフリン,etc)を加えた7人編成が基本で、曲によってヴィオラとチェロが適時ゲスト参加、プロデュースはピーノ・マッサーラ。概ね前作の延長線上にある、地中海音楽とアラブ音楽、インド音楽の要素が入り交じった国籍不明エスニック・ミュージックを展開していて、アラビック・オーボエ、サックス、フルート、ホイッスル等の管楽器、ナイロン弦ギター、バラライカ、ハープ、タンプーラ、ヴィオラ等の弦楽器、モロカン・ボンゴ、タブラ、シロフォン、ベル、各種アフリカン・パーカスによる演奏は、やはり独特の佇まいを放つ。グルトゥのタブラが非常によい味と安定感を出していて、フラクタルな構成や正体不明感はサード・イアー・バンド的でもあるが、明らかにキリスト教圏の中世暗黒感や呪術感とは違う、土埃の舞う古代地中海音楽的な印象。ともかくも非常に心地好い好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Psyche/Mediterranean,Arabic,Indic / Digi-Pack CD(2013) / GDR/Italy)