UKのロケット・レコーディングスからデジパックでのリリース。ザ・ユートピア・ストロングは、カヴース・トラビ(ex.モンスーン・バスーン(ファゴット),カーディアックス,ナイフワールド,ゴング,etc)、マイケル・ヨーク(ex.コイル,ゼフィラス,レッド・ドッグ・グリーン・ドッグ,etc)、スティーヴ・デイヴィス(ex.マッチルーム・モブ,etc)の3人が、18年にグラストンベリーで新たに結成したユニットで、プログレ畑のマルチ奏者、バグパイプ&管楽器奏者、元スヌーカー(プロのビリヤード選手)という面白い組合せのグループ。本作は、25年にリリースされたフォース・アルバムで、メンバーは、前述のトラビ、ヨーク、デイヴィスのトリオ編成を基本に、2曲でキャサリン・ブレイク(ex.メディエバル・ベイブス,フロム・ザ・ディープ,etc)がゲスト参加、バンドのセルフ・プロデュース。基本的には従来のエレクトロニクス・プログレ方面変わらずではあるが、タンジェリン・ドリーム、クラウス・シュルツェ、クラスター、クラフトヴェルク、アシュ・ラ、カン辺りの各エッセンスを、ガラガラポンして再構築したような感じというか、ジャーマン・エレクトロニクス/ジャーマン・クラウト的ニュアンスが強く出ている印象。楽曲は概ねポスト・ロック調のダークな空気感で、細かいフラグメントが適時出入りしてアレンジにも展開や変化はあるが、全体がある種のドローン感に収束しつつ、何かしらの哀しげな情感が後を引くサウンドスケープ。正しくサイケで非常に面白い好盤と思う。
輸入盤
(Psyche/Electronics,Techno,Drone / Digi-Pack CD(2025) / Rocket Recordings/UK)