ドイツのMG.アートからのリシュー。19年リ・エディション盤で、音質はクリアで奥行きと広がりがあって非常によい。マニュエル・ゲッチングはベルリン出身のギタリストで、何よりアシュ・ラ・テンペル/アシュ・ラでの活動で知られていると思う。エレクトロニクス&アンビエント音響系やテクノ&ハウス系ミュージシャン達に、現在も広く影響を与えリスペクトされ続けているビック・ネーム。本作は、77年にベルリンのRIASラジオの放送用として制作された音源で、初リリースは91年ドイツのミュジック・アンタンポレル盤、ソロ名義としては「E2-E4」に続く2枚目のアルバム。ギター、オルガン、シンセ、ドラム・マシーン、シーケンサーを使った、全てゴッチング1人による多重録音、77年5,6月のレコーディング。アシュ・ラ・テンペル/アシュ・ラの「ニュー・エイジ・オブ・アース」と「ブラックアウツ」の狭間の時期で、その両方に通じるハウシーなミニマル・アンビエント調サウンドを展開。全体に、緩やかなチル・アウト感十分で、ギターを軸としたミニマル色の強い1曲目、ファルフィッサ・オルガンのリードにスペイシーなノイズ・フラグメントが絡む2曲目、テクノ調のバックにギターが炸裂する3曲目、どれもエレガントで流していて素直に心地好い。概ね、「ニュー・エイジ・オブ・アース」、「ブラックアウツ」、「E2-E4」の同系統というか、プカプカ&フワフワ感満点で、その線の愛好家はまずもって楽しめるだろう好盤と思う。
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輸入盤
(Psyche/Electronics,House,Meditation / Jewel-case CD(2019) / MG.Art/German)