ドイツのビュロー・Bからのリシュー。おそらく初CD化。ライトウェーヴはパリ出身のグループで、クリスチアン・ヴィットマン、セルジュ・ルロワ、ローラン・ボゼックの3人によって84年に結成されている。85年からヴィットマンとクリストフ・アルボニエのデュオ体制が基本となったが、1時期パウル・ハスリンガー(ex.タンジェリン・ドリーム,etc)やスーザン・ベリングがメンバーとして在籍、エクトール・ザズー(ex.ZNR,etc)やジャック・デレグノークール等々も出入りしていた。本作は、88年にフランスのライトウェーヴ・プロダクションから自主制作カセット・テープ作品としてリリースアされたセカンド・アルバムで、メンバーはヴィットマンとアルボニエのデュオ編成、プロデュースはアルボニエ。概ね、いわゆるベルリン・スクール系エレクトロニクス方面で、スペイシーなシンセ、オルガン、シーケンサー、ホワイト・ノイズなどに、フィールド・レコーディング・マテリアルを適時絡めたサウンドを展開。何より、オルガンやシーケンサーの音色、シーケンサーの使い方、程よいダーク感や透徹感のあるアンサンブルなどなど、80年代前半辺りまでのタンジェリン・ドリームに近似する要素十分。楽曲やアレンジ自体はそれ程似ているわけではないが、独特の寂寞感や寒い空気感も含め、全体のサウンドスケープが非常にタンジェリン的な印象で、その線としてはかなり楽しめる好盤と思う。面白い！。
輸入盤
(Psyche/Electronics,Noise,Musique Concrete / Jewel-case CD(2024) / Bureau B/German)
