USAのRvng Intl.から、ペーパースリーヴでのリリース。3面開き紙ジャケ仕様。ケイトリン・アウレリア・スミスはワシントン州オーカス島出身のコンポーザー兼プロデューサー兼マルチ奏者で、バークリー音楽大学で作曲とサウンド・エンジニアリングを学び、ジェレミー・ハリス(ex.,etc)とのフォーク・デュオ・ユニット、エヴァー・アイルズを経て12年からソロ活動を開始した。スザンヌ・チアーニはマサチューセッツ州クインシー出身のコンポーザー兼サウンド・デザイナー兼電子音楽家で、ウェルズリー・カレッジでクラシック音楽、マサチューセッツ工科大学でサウンド・エンジニアリングを学んだ後、カリフォルニア大学バークレー校でドン・ブックラに師事した。ソロ活動の他、映画やテレビのサントラで数多の賞も受賞しているアメリカ電子音楽のビッグ・ネームの1人。本作は、16年にリリースされた(只今のところ)デュオ名義唯一のアルバムで、Rvng Intl.レーベルのコラボ企画FRKWYS第13弾。メンバーは、ケイトリンとスザンヌの2人で、ブックラ、モーグ等のシンセと、スカルプのシーケンサー、イーブンタイドのデジタル・オーディオ・プロセッサー、エイブルトンの音楽制作ソフトウェア等のエレクトロニクスを駆使して、おそらくインプロヴィゼイションを軸とした演奏を展開。わりと怒涛のカッコよさというか、ロック調にうねるシンセ、場面転換の多いシーケンサー、様々なノイズ調フラグメント等々が一体となって、激しさを担保しつつスペイシー＆ダークなドローン感に見事に収束。メディテーション系として成立しているかは微妙だが、この線としてはライヴ感十分で素直に上等な好盤と思う。カッコよし！。
輸入盤／デッドストック入荷
(Psyche/Electronics,Noise,Drone / Paper-Sleeve CD(2016) / Rvng Intl./USA)
