ドイツのMIG/メイド・イン・ジャーマニーから、82~85年のレコーディング音源5曲をボーナスで加えての、2CD&3面開きデジパックでのリシュー。05年のドイツSPV/リヴィジテッド盤と同じリマスター音源で、ボーナスも同じ。クラウス・シュルツェはベルリン出身のエレクトロニクス奏者&ドラマーで、タンジェリン・ドリームとアシュ・ラ・テンペルを経て、現在もソロ活動を続けるジャーマン・エレクトロニクス界のビッグ・ネーム。本作は、83年にドイツのブレインからリリースされた15枚目のソロ名義アルバムで、メンバーは、シュルツェ、ライナー・ブロス、マイケル・シュリーヴ(ex.サンタナ,ツトム・ヤマシタズ・ゴー,etc)、ヴォルフガング・ティーポルドの4人編成、シュルツェ、シュリーヴ、ティーポルドはリヒャルト・ヴァーンフリートにも参加。主人公セバスチャンが、子供から大人になるまでを架空のストーリーで描いた、『自己同一性の探求』というけっこうなテーマをモチーフとしたトータル・コンセプト作品で、「ディグ・イット(デジット)」以降のコンピューターを駆使したデジタル・シンセ&エレクトロニクスと、バンド・スタイルの演奏がいい塩梅のマッチングを見せる。シュルツェとブロスの冷たいシンセやホワイトノイズの切れ味が抜群で、情感を担保するティーポルドのチェロのハマりもよく、アクセントを添えるシュリーヴのエレドラも素直にカッコいい。全体にダークなシンセがハードに飛び交い、シーケンサーが入る2曲目から重厚に盛り上がるボーナス群も含め、正しくサイケで透徹感十分の好盤と思う。素晴らしい!。
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輸入盤
(Psyche/Electronics,Experimental,Progressive / Digi-Pack 2CD(2016 '05Re-master) / MIG-Music/German)