フランスのナハール・レコーディングスから、限定ペーパースリーヴのリリース。見開き紙ジャケ仕様。クリスティーヌ・オットはストラスブール出身のフランス人コンポーザー兼ピアニスト兼オンド・マルトノ奏者で、パリ国立高等音楽学校、ストラスブール音楽院を卒業後、オーケストラやヤン・ティアーセン、ジャン・フィリッペ・グード等で活動、09年からソロに転じた。本作は、20年にリリースされたソロ名義フォース・アルバムで、メンバーは、作曲&クリスティーヌのオンド・マルトノを軸に、フレデリク・D・オーベルラン、モンコフがアレンジとエフェクトで参加。全編オンド・マルトノによるエレクトロニクス音響系というか、現代音楽/実験音楽的要素を内包したドローン色と、交響楽的なテーマ・メロディや構成のクラシック色が、非常にいい塩梅で同居。全体にダークでシリアスな佇まいだが、オンド・マルトノの奇妙な音色とエレクトロニクス的ノイズ・フラグメント、スタイリッシュなサウンド・デザインが交叉していて、ちょっと独特の静謐さとスピリチュアル感を生んでいる印象。結果として、アンビエント、ミニマル、ノイズ、ドローン等々、音響系の要素もゴッタ煮でほとんど担保されていて、全体に浮世離れ感満点の音像がともかくも心地好い。オンド・マルトノを堪能出来るという意味でも非常に面白く、正しくサイケなアナザー・ワールド的好盤と思う。
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輸入盤
(Psyche/Electronics,Comptenporary,Ambient / Paper-Sleeve CD(2020) / Nahal Recordings/France)