ドイツのMG.アート(マニュエル・ゲッチング・アート)から、ゲッチング本人による08年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙紙ジャケ仕様で、音質はクリアで迫力もあってよい。アシュ・ラ・テンペルは、当時まだ17歳のマニュエル・ゲッチングとハルトムート・エンケが、69年にベルリンで結成したスティープル・チェイス・ブルース・バンドを母体として、タンジェリン・ドリームを脱退したクラウス・シュルツェの加入を期に音楽性が変化後、70年に新たに名前を変えてスタートしたグループ。本作は、76年にフランスのイザドラからリリースされたセヴンス・アルバムで、アシュ・ラ名義の最初の作品、77年にはスリーヴ違いのUKヴァージン盤もリリースされた。今回、ゲッチングの意向によりマニュエル・ゲッチング名義でのリシュー。前作同様にゲッチング1人による多重録音作品だが、本作ではギターだけでなくシンセやキーボードも使用、より空間的拡がりを感じさせるハウシーなサウンドを展開。内省的でダークだった前作に比べると、随分と肯定的で洗練された感じのプカプカ系で、現在も代表曲としてクラブ系でも人気の「サンレイン」を始めとして、ひたすら心地好いトリップ・ミュージック。前作が「陰/暗」なら本作は「陽/明」で、オシャレな洗練感を放っているのだが、その背後にサイケの暗さが潜んでいて、だからこそ単なるパーティ・ミュージックには終わらない、正しくサイケで優れて瞑想的な好盤と思う。USAプレス盤
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(Psyche/Electronics,Meditation / Paper-Sleeve CD (2008 Re-master) / MG.Art/German,USA)